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【猛暑】夏に車の冷房が効かない、冷えない…。店員「エアコンガスが減っているので足しておきますね!」←これに注意

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車の冷房が効かない!エアコンガスが減ってると言われた

こんにちは!サクライオートです。

今日は7/29日。あー・・・夏真っ盛りですね。暑すぎる・・・。

この時期になると、急増する車の故障。

エアコンが効かない!助けて!!

エアコンの故障です。

暑いのでエアコンを使おうとしても効かない。汗を流しながら、死に物狂いでご来店されるお客さんが多数いらっしゃいます。

暑いのに、お気の毒だな…と思いながら、症状について問診させて頂いていると、お客さんからよく聞かれる事があるのです。

エアコンが効かないからガソリンスタンド寄ったら、お兄さんに「エアコンガスが減ってるので、入れときますね」って言われて、入れて貰ったんだけどまた効かなくなった…。何で?

これです。またか…となります…。

エアコンを使っても、エアコンガスが減るという事は無い

エアコンの故障は、配管の詰まりガスの圧縮不良・冷却不良と多岐に渡るのですが、配管継ぎ目部分からのガス漏れが圧倒的に多いです。

ガスが減っていれば足せばいいんじゃないか?と簡単に考えがちですが、そもそもエアコンガスは密閉された空間の中に封入されており、エアコンを使用してもガスは減りません。

ガスが減っているのであれば、必ずどこからかガスが漏れています。つまり故障(異常)だという事です。

それなのにもかかわらず、スタンドさんや用品店さんへ行くと「エアコンを使うとガスが減るので、定期的にガスを補充しないといけない」とお客さんに説明する店員さんの多いこと…

エアコンガスが減っていたら、まずは漏れ止め修理をする

「底に穴の開いたの桶の中に、お水を貯めてください」と言われても無理なのと同じで、穴(隙間)の空いた配管の中にガスを詰め込むのはどうやっても無理です。

ガスの補充が無料ならまだしも、ガス代・工賃共に結構なお金かかるのに、無駄遣いそのものです。お客さんに勧めている本人は、恐らく意味が分かってないだけなのでしょうが、迷惑にも程があります…

ごく偶に、5年も6年もかけて少しずつガスが抜けていくお車があります。その場合は補充のみで数年間エアコンが正常に動作する場合がありますが、割合的にはとても少ないです。

つまり、エアコンが効かずガスが漏れていると言われた場合は、まずはガス漏れの修理が必要だということです。

点検の為にガスを補充する場合もある

ここまでご説明いたしましたが、当店でもエアコンの修理において、ガスを補充(入替)を行う場合があります。

話が違うじゃないか!と思われるかもしれませんが、これにはきちんと理由があり

  • 漏れ箇所の特定
  • 漏れ具合(速度)の確認
  • 近々お乗換えをお考えの場合の一時的な修理

の為に行っています。

エアコンの修理は、車屋さんで

ガソリンスタンドさんや、チェーン店の用品店さんは、修理屋ではないので基本的に修理ができない場合が多いです。

「国家資格整備士が在籍!」と書いてあっても、修理のノウハウと資格は何も関係が無いので、修理を多く経験している自動車屋の整備士と比べた場合、修理能力には雲泥の差があります。

色々やってもらっても結局は、「直らないので車屋さんへ行って下さい」と言われるのがオチです。自分で手を付けておいて、直さずに離すのは何か無責任じゃないのかな…と思うのですが。

その後に修理を頼まれたお店はもっと大変で、その前の整備士が何をしたのか(何を触ったか)が分からないので、一から手探りで修理することになります…。余計な手間がかかるので、普通よりも余計にお金がかかってしまう事も多々あります。

修理のノウハウは統計の様なもので、車によって壊れやすい部分や癖の様なものが必ずあるので、それらを理解している方が修理の上手な人である場合が多いです。

修理時の無駄な出費を防ぐためにも、車が故障したら修理工場を併設した信頼のできる車屋さんへ連絡することをお勧めいたします。

無駄な工程を挟まない事が、お得に修理をする事に繋がりますよ。